場所による食分の違い
日食は月食と異なり、見る場所が変わると食分も変わります。実例をあげて説明しましょう。
最大食となった時の食分が違う
食が最大となった時、言い換えると太陽が最も欠けた時の食分は、観測地によって異なります。下に示したのは、2035年9月2日に日本で見られる皆既日食での例です。東京では食分が0.99を超えて皆既日食寸前のところまで欠けますが、大阪では食分0.93止まりです。
同じ時刻に食分が違う
今度は東京で最大食となる時刻に、大阪でどのように見えるかを示しました。東京では食分が0.99を超えていますが、大阪では食分が0.89です。このように同じ時刻でも、見る場所によって食分が違っていることがわかります。