2074年1月27日
鹿児島県南部で金環日食
国内では33年ぶりとなる金環日食です。金環帯は鹿児島県の大隈海峡付近を通ります。鹿児島県南部の薩摩半島南部と大隈半島南部、種子島、屋久島および、宮崎県最南端が金環帯に入ります。
鹿児島県枕崎市では1分間、九州最南端の佐多岬では2分少々だけ金環が継続します。日没前ですから薄暗くなった夕焼け空を背景に、非常に細い太陽リングと、そのすぐ上に見える金星や水星が美しいことでしょう。
この日食では金環帯の幅が狭いので、鹿児島市や宮崎市はギリギリ金環日食とはならず、部分日食で終わってしまいます。また金環帯から離れたその他の地域では、大きな部分日食が観測できます。
今回は日没帯食ですから、太陽は欠けたままの状態で地平線へ沈んでいきます。特に日の入りが早い近畿以東では、最大食を迎える前に日没となってしまいます。例えば大阪では92%まで欠けた様子が見られますが、東京では71%止まりです。
※太陽高度がマイナスの地点では、実際は最大食を見ることができません。 |